メーガンさん(写真/アフロ)
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 1月17日、イギリスに激震が走った。キャサリン皇太子妃(42)が腹部の手術を終えたという。手術は成功したものの、10日間から2週間の入院が必要で、その後も3月31日のイースター(復活祭)過ぎまで長期の自宅療養を行うという。本人の希望で病名は明かされなかったが、がんは否定された。腹部なら消化器や婦人科関係の疾患が考えられる。国民のショックは大きかった。

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 すると、およそ1時間半後、チャールズ国王(75)の手術が発表された。前立腺肥大症が近日中に行われる。ロイヤル2人の相次ぐ入院は異例中の異例である。

英王室から「のけ者」に?

 キャサリン妃の手術報道から2日後、ハリウッドのビバリーヒルズで「航空宇宙産業の殿堂」の授賞式が行われた。ヘンリー王子(39)が「航空業界の生きるレジェンド」に選ばれ、俳優ジョン・トラボルタからメダルをかけてもらった。

 王子は約4分間の受賞スピーチを行ったが、病が報じられた父と義理の姉には全く触れず、母ダイアナ妃がトラボルタとダンスをしたエピソードなどを披露した。

 王室は今回、国民に向けて声明を出す前に、高位王族にテキストメッセージを送った。ヘンリー王子も含まれていたが、居住する米ロサンゼルスは英ロンドンよりも時差で8時間遅れている。王子はメッセージを見つけるよりも先に一般のニュースで知った可能性が高い。それで「王室から“のけ者”にされた」と思い込んだのか。

 また、君主が外遊や病気の際に、代わって国事行為を行う国務参事官が王室に置かれている。ヘンリー王子もその一人だが、国王は昨年、アン王女(73)とエドワード王子(59)を新たに加え、実質的にヘンリー王子とアンドル―王子(63)を外した。ヘンリー王子は、父と義理の姉を気遣う言葉を口にするつもりはなかったのだろう。授賞式会場であるザ・ビバリー・ヒルトンへの出入りは裏口を使い、記者らからの質問を避けるなど反王室の姿勢は徹底していた。イギリス国内では、「お見舞いの言葉一つ言わないとは……。本来ならこういう時のスペアなのに」などと批判された。

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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