WBC優勝を決め抱き合う大谷翔平とダルビッシュ有
WBC優勝を決め抱き合う大谷翔平とダルビッシュ有

 栗山監督の采配も見事だった。

 相手を下に見ることはないが、1次ラウンドの4試合でほぼ全投手を使い、投手の状態を引き上げた。準決勝では積極的な采配で、3人目の捕手の大城卓三(巨人)まで最後は使った。その大城がマスクをかぶった際に投げたのは大勢(同)。色々と選手を使う中でも実力を発揮させ、気配りがあった。決勝では若い投手を信じ、ひと回り以上投手を引っ張ることなく細かくつないだ。

 次回は26年。大谷は「出たい。もっと素晴らしい選手になれるように頑張っていきたい」と語った。もっと素晴らしい大会にするために。MLBが主体となる大会ではあるが、5大会で3度優勝の日本の果たすべき役割は決して小さくない。

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

週刊朝日  2023年4月7日号

暮らしとモノ班 for promotion
大人向けになった!「プラレール リアルクラス」は飾って良し、走らせて良しの再現度にときめく