するとラローシュはシーズン目前にいきなりの引退を決意。1年1300万ドル(約19億2000万円)という契約が残っていたが、キャリア13年目のシーズンを目前に現役生活に別れを告げた。

 のちに、ラローシュはホワイトソックスとの契約時に息子を帯同させることについては許可を得ていたと明かし、当時のチームメイトだったアダム・イートンも「みんなドレイク(ラローシュの息子)がクラブハウスにいたことを楽しんでいた」と語るなど、ラローシュが息子を同伴させることを他の選手は受けれているようだった。

 メジャーではここでも触れた「ノートレード条項」が誕生したことで、条件を満たした場合は選手が望まないトレードは起こり得ない。ただ、日本ではいまだに「ノートレード条項」のようなものは存在せず、メジャーにはないFA選手の獲得に伴う人的補償制度もある。今回の和田の件が話題になっている今、NPBのルールや選手の権利などについて改めて考え直す時が来ているのかもしれない。