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 元日の夕方に発生し、最大震度7を観測した能登半島地震によって、我が家の防災を見直した人は多いのではないだろうか。ホームセンターなどの防災用品売り場では、売り切れの商品も出ていると報じられている。いざという時のために覚えておきたい防災のコツやアイデアを紹介する(「AERA dot.」2023年3月11日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

【図版】災害時に備えてふだんから持ち歩くべき8品

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 大規模災害が発生したとき、国や自治体が最初の選択肢として進める「在宅避難」。災害後、被災地への支援体制が整い、物流が回復するには時間がかかるので、在宅避難中は“家にあるもの”でしのがなければならない。命をつなぐための備蓄や準備は、いまこの瞬間から始める必要がある。『【保存版】新しい防災のきほん事典』(監修 永田宏和・石井美恵子)から、在宅避難を想定した5つの準備を学んでおきたい。
 

家の中を「安全」な環境にしておく

 自宅が安全でなければ在宅避難はできない。まずは室内の状態を整え、災害が起こっても安全に過ごせる環境を整える必要がある。家具は固定し、食器やインテリアなどが飛んで散乱しないよう、すべり止めを敷いておく。ガラスには飛散防止フィルムを貼っておきたい。

ライフラインの代替手段を準備しておく

 災害時には多くの場合、ライフラインが断たれる。電気やガス、水道が止まった状態でも家族全員が1週間は過ごせるように、カセットコンロとカセットボンベ、ヘッドライトやLEDランタン、飲料水などを多めに用意しておく。近所の「災害時給水ステーション(給水拠点)」を自治体のホームページなどで確認しておくことも大切だ。

飲料水は少なくとも1週間分を確保する

 今後発生するとされている震災では、1週間以上の断水被害が予想されている。混乱した状態では、給水もすぐには受けられない。命を守ることができるだけの水は用意しておく必要がある。飲料水なら、1人あたり1日2リットルを1週間分、つまり14リットルは確保しておきたい。

 トイレや洗濯などの生活用水は、ペットボトルやポリタンクに入れておけば、使い終わった後は給水時の運搬容器としても使える。浄水器を通していない水道水を飲料水として使えるのは3日間。4日目に残っていた分は、洗濯などに使いたい。お風呂の残り湯はすぐに抜かず、次に湯を張るときまで湯船に残しておくと、これも生活用水として使うことができる。ただし、湯船いっぱいに入っていると、地震の揺れと湯の圧力で浴槽が破損してしまう可能性があるので、6割程度に。雑菌が繁殖している可能性があるので絶対に飲まないこと。

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冷蔵庫の食品で3日、ローリングストックで4日