「一瞬しかない魅力、野心、緊張を凝縮した一枚」を表紙に
この「大成功」から女子大生シリーズは、週刊朝日の名物企画となった。大塚寧々さん、小島奈津子さん、髙田万由子さん、膳場貴子さんなど、俳優やタレント、アナウンサーなどが多数輩出。当時の表紙は今みても色あせない魅力がつまっている。ダイヤの原石をどのように活かしたのか。その秘訣を、篠山さんは週刊朝日(2022年2月25日号)で次のように明かしていた。
〈女子大生表紙は撮られるほうはドキドキするでしょうし、その一方で有名になれるかもしれないという野心もある。そういう思いが凝縮された、そのときにしか持っていない魔力を撮りました。その人の一瞬しかない魅力、野心、緊張を凝縮した一枚ですね〉
シリーズの記念すべき第一号の表紙を飾った宮崎さんは5日、コメントを発表した。
〈篠山さんとの出会いが無ければ今の私はありません。
あのくりくりした茶目っ気あふれる瞳と、笑顔で周りを明るく照らす方でした。
4年前のカレンダー撮影の後、「10年後のデビュー50周年の時もお願いします」という私の申し出に、「それは無理でしょ」と大笑いされていたのが楽しい思い出です。
感謝の気持ちともうお目にかかれない寂しさでいっぱいです。
宮崎美子〉
(AERA dot.編集部・唐澤俊介)