AERA dot.ポッドキャストの新春特別企画にpecoさんが登場。人生のパートナーであるryuchellさんが亡くなったその後、ご自身の気持ちや5歳の息子の様子などを振り返ってもらいました。さらに2024年はどのような年にしたいのか。pecoさんの心境を聞きました。【前編】
※この記事はAERA dot.ポッドキャストの一部内容を編集・構成したものです。
【写真】ryuchellさんとpecoさんが寄せ合う姿はコチラ
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――2023年はpecoさんにとって様々なことがあった年だと思います。7月にryuchellさんが亡くなってから半年がたちました。いまのお気持ちをお聞かください。
peco 正直、半年たったからどうというのはないです。私の中ではお別れしたそのときから特に感情の変化はありません。その瞬間から息子と前を向いて頑張っていくしかないという思いでした。
今は息子の前向きさや素直さなど、息子から感じるryuchell譲りの優しさみたいなものを日々感じています。ときには寂しくなったり、逆に、めちゃくちゃパワーをもらったり、という日々ですね。
――ryuchellさんが亡くなられてすぐ後にpecoさんは自身のSNSにメッセージを投稿されました。理路整然としたまっすぐな言葉が話題になりました。
peco あのときは「いま自分がやるべきことはこれだ」という思いでした。自分で言葉にして皆さんに伝えることで、自分自身の気持ちも整理することができました。
純粋にすごく悲しいし、信じられないという思いはもちろんありましたが、息子がいてくれるし、守ってあげないといけない存在が目の前にいることで、強くなれたというか。やるしかないというような思いでした。良い意味でどん底になるような瞬間はなかったというか……。
あまりずるずるとクヨクヨしていられないという思いはどこかにあったと思います。いまやれること、できることをするしかないという気持ちでした。
――pecoさんの強さ、気丈さが、すごいです。小さいころからそのような感じだったんでしょうか。
peco 私のお母さんはバリバリの関西人で、何かあっても「イケるイケる、そんなぐらい」「大丈夫大丈夫、なんとかなるよ」みたいな精神でしたね。今でもそうですが。なので、お母さんのそういった姿勢が私に影響しているのだと思います。