――「朝からロック」の連載は現在も続いています。新聞にコラムを書くことで、後藤さん自身にもポジティブな影響があるのでは?
そうですね。これまで僕はTwitter(現 X)で何度も炎上して、燃えかすみたいになってるんですけど(笑)、朝日新聞に書かせてもらうことで、復興している感じもあって。これまでとは違う人たちに届いている実感もあるし、じっくり考える場所を持てているというのかな。「朝からロック」は朝日新聞の担当者やデスクの方も読んで、意見をくれて。それが印刷されて、配達員の人たちがポストに入れてくれて、読者の人が読んでくれるわけじゃないですか。SNSやインターネットとはスピード感がまったく違うし、「こういうのもいいな」と思いますね。もちろん緊張感もあります。うっかりしたことは言えないし、書くことの覚悟を問われる場でもあるので。
(取材/文・森 朋之)