「結局、岸田首相は他責思考。派閥の問題だから各派閥で説明してくださいの一点張り。自分は派閥を離脱して〝関係ないアピール〟。岸田内閣が発足して以降、これまでの不祥事はすべて、あやふやに終えている。裏金疑惑で国民の政治不信は地に落ちてしまった」
自民党の岸田派(宏池会)は8日、会長を務めてきた岸田首相が7日付で派閥を離脱したと公表した。
岸田内閣の支持率は今年7月から20%台後半で推移していたが、12月はさらに下落した。
「支持率30%台はほとんど自民党支持者の票。それが今回、20%を切る手前までになったのは、自民党支持者でも呆れ始めているということ。10%代も近い」
岸田内閣はどうなっていくのか。
「このままでは支持率は上がりにくい。来年9月に控える総裁選を乗り越えることは到底難しいとの声が自民党関係者から聞こえてきます。総裁選の前に解散・総選挙ができればいいが、いまの支持率では無理な話。岸田内閣にとって厳しい道のりが続く」
永田町関係者が言う。
「国民の政治不信が根付いているが、野党に票をいれるかというとそんな雰囲気もない」
自民党関係者がこうため息を漏らす。
「岸田降ろしがあった場合、次の総裁の最有力候補は国民からの支持率が高い石破茂になる可能性が大きい。ただ、安倍派の支援を受けにくい一面もある。要するに、岸田首相の対抗馬が出てこない絶望的な状況なんです」
(AERAdot.編集部・板垣聡旨)