今オフに楽天から戦力外となった西川遥輝は、新天地・ヤクルトでかつての輝きを取り戻せるのだろうか……。球界屈指のスピードスターにとって2024年は選手生命をかけた1年になる。「もうひと花咲かせられるようにやっていけたら」と西川本人が入団会見で語ったように、再び日本ハム時代に見せていたようなパフォーマンスを披露したいところだ。
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「日本ハムを実質の戦力外となっての楽天移籍だったが在籍2年で今度はヤクルトに移籍。後がないのは本人も分かっているはずなのでプラスに働けば大きな戦力になれるだろう」(ヤクルト担当記者)
2010年にドラフト2位で日本ハムに入団した西川は、これまで盗塁王4回、ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞4回を受賞するなど実績は十分。2020年のオフにポスティングでのメジャー移籍を目指したが契約が成立せずに結果的に日本ハムに残留となった。するとここから歯車が狂いだした。
2021年にはリーグトップの24盗塁を記録したものの、打率.233、3本塁打、35打点はいずれもレギュラー獲得後としては最低の成績に。そして、同年のオフに実質的な戦力外となるノンテンダーとなり、プロ入り後11年間在籍した日本ハムを退団。2022年からは楽天で2年間プレーしたがそこでも突如の成績低迷から抜け出すことはできなかった。
「楽天移籍当初は古巣を見返したかったのか、気持ちが見えるような積極的なプレーを見せていた。しかしシーズン途中からはどこか集中力に欠ける部分が増えた。二軍ではレベルが抜けていたが一軍では使いにくいと判断されたのかもしれない」(楽天関係者)
楽天1年目は3、4月の月間MVPを受賞したものの、5月以降は調子が落ちて108試合の出場で打率.218、7本塁打、37打点、19盗塁。今季も二軍では打率.369をマークするなどレベルの違いは見せつけたが、一軍では35試合の出場で打率.181、1本塁打、4打点、2盗塁と低調な成績に終わりオフに自由契約となった。