また、個別株式について最低投資単位100株未満の取引ができるサービスは「S株」(SBI証券)や「かぶミニ」(楽天証券)、「ワン株」(マネックス証券)、「プチ株」(auカブコム証券)といった具合に、松井証券を除く4社がそろえている。
例えば1株から取引ができれば、同じ金額でもより多くの種類の銘柄が買えるようになる。最低投資単位の100株分を買うだけで、新NISAの成長投資枠で取引できる上限を超えてしまうような人気の銘柄もある。このサービスを使うとそんな株が持てる場合もある。
とはいえサービスでは、扱う銘柄の数や手数料などのコスト、売買に応じてもらえるポイントなどはそれぞれ異なる。利用したい場合はよく確認しよう。
ネット証券を利用する場合に注目度が高いのは、ポイントサービスだろう。各社とも取引に応じて貯められるサービスを用意している。だが、もらえるポイントの種類や還元率はやはり異なる。
SBI証券は「Vポイント」や「Tポイント」のほか「dポイント」や「Pontaポイント」、JAL(日本航空)のマイルなどが貯められる。同社は提携するクレジットカードも多く、百貨店大手の高島屋や鉄道グループの東急電鉄といった7社と提携。提携先のカードで決済すると、それぞれのカードの独自ポイントを貯めることもできる。
楽天証券は、楽天グループのいろいろなサービスでも使える「楽天ポイント」が貯まる。「楽天カード」を投信の積み立てなどの決済に使うと「ゴールド」や「プレミアム」といったカードのグレードに応じてポイントの還元率もアップする。