【11】スランプ時の態度
○受かる子:心理的につらくても逃げないでやるべきことを淡々とこなせる
×受からない子:気持ちが焦って文句が増える。いろいろなものに手を出しがち

「受かる子は、できないときもできないなりに最低限のことをきっちりやります。過去に取れた最高得点が合否の基準ではなく、調子が悪いときにどれだけ失点を防げるかで勝負が決まるのです。焦っていつもと違うものに手を出すのも危険です。スランプのときこそ、苦手な部分を淡々とこなしていくことが大切なのです」(長原さん)
「スランプに陥った時、受かる子はその原因を内側に求め、受からない子は外側に向けていく傾向があります。しんどい時こそ、将来、多くの患者さんを救うために力をつけるのだと決意すること、受験は学力だけでなく人間的な成長をしていく時間だととらえること、そして自分なりのリフレッシュ方法を見つけながら努力を継続していくことが大切です」(村田さん)
【12】モチベーション
○受かる子:「絶対に医師になる」という気持ちが強い
×受からない子:「成績がいいから医学部」とどこかで思っている

「医学部入試は医師という職業を前提とした、就職試験の意味合いを含みます。大学合格は手段であり、目的は医師になることです。将来、患者を救うために今、この勉強を頑張るのだという意識がある人は、どんな時でもモチベーションを維持できるし、学習に迫力が出ます。医師になるという自覚と覚悟が最後はモノを言うとたくさんの生徒から学びました」(村田さん)
「さほど成績がよくなくても、スランプがあっても、最後に奇跡的な合格を勝ち取るのは、絶対に医師になるという強い意志を持った子です。モチベーションが高ければいくらでも工夫のしようはあるし、嫌なことでも頑張れる。努力ができるからです。医学部受験は、いわば医師になるための就職試験。本当に医師になりたいか、自分に問うてください」(長原さん)