【9】志望校選び
○受かる子:出題傾向を分析し、自分と相性がいい大学を選んでいる
×受からない子:よく分析せずに、偏差値や判定、ブランドで選んでいる
「医学部で学ぶ内容は、基本的にはどの大学も同じですが、入試問題は大学ごとに違いがあるので、出題傾向が自分と合う大学を選ぶのがセオリーです。過去問を見て、どんな問題が出されているか分析してください。解けなかったとしても、頑張ればたどりつけそうか、無理そうか。自分を客観視して考えてください。過去問はいわば、大学からのラブレター。どんな人物が欲しいかを示しています。その期待に応えられた人が合格できるのです」(長原さん)
「医学部入試は学科試験・面接試験・小論文試験の難易度、形式、配点等が大学ごとに異なります。憧れの大学がある場合は、それを目標に頑張るのももちろんいいですが、客観的に自分の現状と大学が求める試験との相性を精査し、行きたい大学と行ける大学の違いを見極める冷静さも必要です。偏差値やブランドで決めるのは無謀です。大学の出題傾向や自分との相性がわからない場合は、専門家のアドバイスを受けたほうがよいでしょう」(村田さん)
(取材・文/石村紀子)
※週刊朝日ムック『医学部に入る2024』より