一方でコスパの悪かった選手は5人中3人が外国人選手という結果となった。中でも大きく期待を裏切ったのがケラ(ヤクルト)だ。メジャーリーグでは7年間プレーし通算243試合に登板した実績から期待は大きかったが、二軍でも15試合に登板して防御率7点台と振るわなかった。ついに一度も一軍のマウンドに上がることなく退団することとなった。実績だけでなく、現在の状態を見極めることが難しかった事例と言えそうだ。

 日本で既に実績がありながらも、大きく期待を裏切ったのがオースティン(DeNA)だ。来日から2年連続で20本塁打以上を放ったものの、昨年は右肘の故障で低迷。今年もその影響でシーズン開幕から出遅れ、さらに試合中の怪我も重なり、来日以来初となるホームラン0本に終わった。コンディションさえ万全なら活躍が期待できると言われ続けているものの、これまで規定打席に到達したことは一度もなく、常にコンディション不良に見舞われている印象が強い。来年は3年契約の最終年となるだけに、崖っぷちのシーズンとなるだろう。

 ケラと同様に、新外国人で大きく期待を裏切ってしまったのがアキーノ(中日)だ。メジャーリーグのレッズでは2019年に56試合で19本塁打を放ったパワーと強肩が評価されて来日したが、開幕から変化球に全く対応できずに三振を量産。5月1日に登録抹消されると、その後一度も一軍に昇格することなく球団を去ることになった。日本での攻め方への対応や、コーチ陣の指導の難しさを感じさせた選手と言える。

 日本人プレイヤーで年俸に最も見合わない成績に終わったのが大野雄大(中日)だ。4月に1試合登板しただけで左肘を故障。同箇所の手術を受けて長期離脱となり、一軍復帰を果たせないままシーズンを終えた。過去にも故障で低迷したシーズンがあり、そこから鮮やかに復活してきたが、来年で36歳という年齢を考えると、来年は色々と変化が必要なシーズンとなりそうだ。

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