野手でもう一人大きくブレイクしたのが秋広優人(巨人)だ。4月22日のヤクルト戦でプロ初ヒットを放つと、その後もヒットを量産。疲労からか8月、9月は成績を落とし、規定打席にはわずかに届かなかったが、高卒3年目以内の選手では坂本勇人(2008年・2年目)以来となる100安打も記録した。来季は自主トレをともに行っていた中田翔が退団となり、その肩にかかる期待はより大きくなるが、チームの浮上のためにも更なる飛躍を期待したい。

 ルーキーで最も驚きの活躍を見せたのが育成1位で入団した松山晋也(中日)だ。開幕から二軍で結果を残して6月に支配下登録されると、8月から9月にかけては19試合連続無失点を記録。一躍ブルペン陣を支える存在となったのだ。190cm近い長身から投げ下ろすストレートは常時150キロ以上をマークし、その球威はチーム内でも屈指の存在である。来年は開幕から抑えのR.マルティネスに繋ぐ役割を任さられる可能性も高い。

 もう1人ルーキーで期待以上の活躍だったのが門脇誠(巨人)だ。キャンプ、オープン戦からアピールして開幕一軍を勝ち取ると、そのまま一度も二軍に落ちることなく1シーズンを戦い抜いたのだ。さらにシーズン後に行われたアジアプロ野球チャンピオンシップでも決勝の韓国戦でサヨナラタイムリーを放つなど大活躍を見せ、大会のMVPにも選ばれている。来季からは背番号も35から5に変更となることも発表されており、ますます中心選手としての活躍が期待される。

■コスパの悪かった選手ワースト5

1位:ケラ(ヤクルト・推定年俸1億4000万円)
一軍出場なし

2位:大野雄大(中日・推定年俸3億円)
1試合0勝1敗0セーブ0ホールド 防御率0.00

3位:オースティン(DeNA・推定年俸3億9000万円)
22試合13安打0本塁打6打点0盗塁 打率.277

4位:アキーノ(中日・推定年俸1億6800万円)
20試合10安打1本塁打6打点0盗塁 打率.154

5位:小林誠司(巨人・推定年俸1億円)
21試合1安打0本塁打0打点0盗塁 打率.125

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期待された助っ人は多かったが…