華やかなロングスカートをまとった、“ロマ”スタイルのレッスン風景。おへそにピアスが光る生徒も(撮影/大谷百合絵)

 とにかく地味なアラフォーOL“田中さん”の裏の顔は、超セクシーなベリーダンサーだった……。木南晴夏演じる強烈な主人公が話題のドラマセクシー田中さん」(日本テレビ系)。このドラマの影響で、ベリーダンスに興味を持つ女性たちが増えているらしい。そこでレッスンの様子を取材させてもらうと、主婦やシニア世代の女性たちが生き生きと舞い踊る姿が。セクシーさだけにとらわれず、自由な発想で楽しむベリーダンスの“今”を取材した。

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「はい腰回しましょう、前、後ろ、前、後ろ!」

 陽気なアラビアンテイストの音楽に合わせて、先生のよく通る高い声が飛んでくる。生徒たちの表情は真剣そのものだが、次第に口角が上がったり歯を見せて笑ったり、自信に満ちた“ダンサーの顔”に変わっていく――。

 記者が訪れたのは、横浜市の「Izumi Oriental Dance Studio」。ネット検索すると、都内だけでも30以上の教室がヒットするが、今回はドラマ「セクシー田中さん」でベリーダンスの監修を務めるIzumi氏が主宰する教室に取材をオファーした。

 この日は、平日のお昼どき、かつ悪天候にもかかわらず、約15人の生徒が集まった。このうち40代の女性2人は、「セクシー田中さん」を見て、体験レッスンを申し込んだという。

 今、Izumi氏のスタジオには、週に10人ほどが体験レッスンに訪れる。

「ドラマが放送されてから、どこのスタジオも似たような状況のようです。実は、ベリーダンスは15年くらい前、OLに人気の習い事ランキングベスト3に入っていました。でもそのブームもだんだん落ち着き、コロナ禍になると、(ダンス教室には)補助金が出なかったこともあって多くのスタジオが閉鎖に追い込まれてしまって……。『セクシー田中さん』をきっかけに、ようやく第二のベリーダンスブームが来ました」(Izumi氏)

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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踊ると「なぜか痛みが消えちゃう」