大谷翔平選手

 大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手と“共演”した犬に注目が集まっている。ア・リーグのMVP(最優秀選手)の受賞が決まった瞬間、大谷選手の横に座っていた犬だ。SNSでは「大谷の犬」がトレンド入りし、ペットショップなどには問い合わせが急増しているという。その一方で、悪徳ブリーダーの出現を懸念する声も出ている。

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〈欲しがる人間がいるからと量産して売ろうとする悪徳ブリーダーや業者が出て来ませんように〉

〈今後出てくるであろう金儲け目当ての悪徳ブリーダーから買うとろくなことないよ〉

 いまこんな心配の声がSNSに多数投稿されている。きっかけになったのは、生放送で大谷選手と一緒に映っていたペットと思われる犬だ。

 大谷選手がソファに座りながら犬を優しくなでたり、おでこにキスしたりする姿が放送された。その後、SNSでは「本当にかわいい」「悶絶」などと話題に。「あの犬は何犬だ?」などと注目が集まった。

 報道によると、犬種は「コーイケルホンディエ」と見られる。オランダが原産で、賢く、運動量も多いという。一時は絶滅の危機に瀕(ひん)したことがあり、希少犬種の一つだ。血統証明書の発行などを行っている「ジャパン ケネル クラブ」(東京都)が公表しているデータによると、日本で血統証明書が発行されたのはわずか155頭(2022年1~12月)となっている。

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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近親交配が進み、遺伝病が出てくる懸念