今オフには総勢144人の選手が戦力外となったが、来シーズンもNPBで“居場所”を見つけられるのは誰なのか。11月15日に鎌ヶ谷スタジアムで合同トライアウトが行われるが、ここでのパフォーマンスを含め、生き残りをかけた戦いが始まっている。
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自由契約となった選手でもすでに新天地が見つかりそうな選手も少なくない。特に野村克也監督時代から“再生工場”として、一度は見切られた選手を戦力にすることに長けているヤクルトは、盗塁王4度の西川遥輝(31歳・外野手・前楽天)、増田珠(24歳・内野手・前ソフトバンク)、嘉弥真新也(33歳・投手・前ソフトバンク)の獲得調査に乗り出していると報道されている。
「ヤクルトの動きが早いのは野村再生工場と言われた時代から変わらない伝統。シーズン中から他球団選手を調査するプロスカウトがしっかり仕事をしているから可能になる。名前が出た選手の出場試合ではヤクルト関係者をよく見かけた」(在京球団編成担当者)
そのほかにも、DeNAが通算127セーブの森唯斗(31歳・投手・前ソフトバンク)、中川颯(25歳・投手・前オリックス)、堀岡隼人(25歳・投手・前巨人)、日本ハムはかつてチームに在籍した鍵谷陽平(33歳・投手・前巨人)、西武は炭谷銀仁朗(36歳・捕手・前楽天)を調査していると伝えられる。
だが、NPBで実績がありながら、まだ獲得について情報が出てない選手は去就が気になるところ。
その筆頭なのが、ともに阪神から戦力外となった高山俊(30歳・外野手)と北條史也(29歳・内野手)の2人だ。
高山はルーキーイヤーの2016年に新人王に輝き、北條も高卒4年目と早い段階で定位置を確保しかけたが、その後はともに伸び悩みオフに戦力外となった。年齢的にもまだできるようにも感じるが、新天地は見つかるのだろうか。
「高山の天才的な打撃を評価している球団は多いが、代打専門で獲得するほど各球団に余裕はない。外野守備に大きな不安があるため、DH制のあるパ・リーグ球団なら獲得の可能性はある。北條は木浪聖也、中野拓夢に押し出された形だが攻撃的な守備は魅力。両リーグともに二遊間に不安がある球団は多いので需要はありそう」(阪神担当記者)