使い捨てナプキンに使われている高分子吸水ポリマーは、粘膜に直接触れるわけではありませんし、皮膚から吸収されてからだに良くないことを引き起こす心配はいらないだろうと考えられています。
それでも、からだに触れるものは少しでもナチュラルなもののほうが安心だという思いを優先されたい場合は、オーガニックコットンの使い捨てナプキンも市販されていますので、価格は少し高くなりますが、こちらの選択肢を検討してみるのもいいかもしれません。
日本人がタンポンをあまり使わないわけ
生理用品に関しては、欧米と比較すると日本ではタンポンの使用率が低いことが知られています。およそ2割から3割の女性しか使っておらず、欧米では7割にのぼることを考えると、普及の範囲がかなり狭いといえるでしょう。お母さんが使っていないと娘さんが使うことはまずなかったり、部活動の中でも、特に水泳部に入ったことで必要に迫られて使い始めましたとか、そんなお話をよく耳にします。
日本でタンポンがそれほど使われない理由を挙げるとすると、日本の女性たちは自身の外陰部の構造をしっかりと把握しようとしてこなかったということではないかと考えられます。
自分の外陰部を鏡で見たことがあるという人は、それほど多くないのではないでしょうか。そもそも、生殖器の構造を習う機会はほとんどないので、例えば、腟の向きがどうなっているかということも、みなさんほぼご存じないと思います。