子どもから大人まで誰もが好きな家庭料理・クリームシチュー。このクリームシチューをご飯にかけてたべるか、分けて食べるかの「分け・かけ」論争というものがあるのをご存じだろうか。分ける派、かける派にはそれぞれの“ポリシー”があり、SNSなどではさまざまな主張が飛ぶ。分ける、かけるでおいしさにどんな違いがあるのか。味覚分析を手がける専門家に見解を聞いてみた。
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今年9月、ハウス食品が、クリームシチューを食べる10~60代の男女計8460人に行った全国調査を発表した。同調査によると、ごはんと分けて食べる人は68%、かける人は32%だった。
分ける派が多数を占めた形だが、ネット上では「白いご飯に白いシチューをかけるって見た目でムリ」「主人がかけてるのみて『ウウェ…』ってなった」「あり得ない。人前ではやめなさいと親に言われた」との意見もあれば、「かけたほうがおいしい」「カレーと一緒じゃん」という声も。また、気分次第で変えているという人もいた。
「おでんとご飯を一緒に食べるかどうかという話と似ていますが、個人の嗜好(しこう)性の問題ですので、結論としては『どの食べ方も正しい』ということになります」