神「そんな勝手なことを……でもそちらは仮装とかしてけっこうゴキゲンにやってるらしいじゃないですか? それならそれでよろしいんじゃないですか? 人間の皆さんで悪魔を追っ払ったらいいでしょう? 外国の行事をパクって広めてきたくせに、急に悪魔を祓ってくれって言われてもね。こっちのメンバーのメンタルだって考えてくれないと。ホント日本人はクリスマスやら、ハロウィンやら、恵方巻きやら、24時間テレビやら、お台場冒険王やら、お祭りに節操ないんだから……正直、神様たち呆れてますよ」

私「じゃ、何があっても31日までは出雲に居ると?」

神「そらー、そうでしょう!」

私「……あ、ちなみにあちらのハロウィンはどんな感じなんですかね?」

神「あちら?」

私「出雲の、です。島根県では10月31日はどんな感じなんですか? 出雲のハロウィンは?」

神「……いや、そらぁ、人並みにハロウィンやってますよ、皆さん」

私「あ、そーなんですか。出雲でもやってるんですか? トリックオアトリートとかジャックオーランタンとか仮装とか、皆さんやってらっしゃる?」

神「……そうですね」

私「じゃ、その日に神様の皆さんはどうされてるんです? スケジュール的には?」

神「ハロウィンの日ですか?……まぁ、ギリの飛行機の便まではこちらに居る予定ですね。11月1日までにそれぞれ帰ればOKなんで……」

私「出雲空港使うんですか?」

神「そうですね。20時過ぎの便で羽田と伊丹と福岡へ帰って、そこからは各々電車移動になりますね」

私「出雲空港に行くまでは何されてるんですか?」

神「それぞれ……です」

私「『それぞれ』?」

神「人それぞれ……いや、神それぞれです。外出したり」

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「やっぱりハロウィンじゃないですかね?」