「少子化が進む中、大学は斜陽産業です。生き残っていくためには、地域で生き、地方で輝き、世界でも勝負できるよう、強いところを伸ばしていく必要がある。金沢大の場合、それが観光でした。足踏みしているとすぐにダメになる。これからも社会のニーズに応じて変化していきたい」
自分のやりたいことに集中できる、豊かな自然の中で得られる多くの学び、その地域だからこそできる研究や実践──。
いずれも今回の取材で耳にした地方で学ぶ良さだ。その魅力を残していくために、各大学の努力はもちろん必要ではあるが、まずは地方の大学を切り捨てないよう国の方針転換が求められている。(編集部・古田真梨子)
※AERA 2023年10月23日号より抜粋