またジェームズのキャリアは“神様”マイケル・ジョーダン氏と比較され、どちらが史上最高のバスケットボールプレーヤーなのかという答えの出ない議論が度々起こっている。

 ちなみに、ジェームズが20年のキャリアで稼ぎ出したのは約4億3,200万ドル(約643億円)。今季はレイカーズと2年合計9,700万ドル(約145億円)で契約延長しており、契約通りなら40歳のシーズンまでユニフォームを着ることになる。

 そんなジェームズのキャリア21年目はどんなシーズンになるのだろうか?

 昨季のレイカーズは、43勝39敗で西カンファレンス7位となり、プレーオフではカンファレンス決勝でデンバー・ナゲッツにスウィープされたが、今季は優勝候補に挙がるほど戦力が整っている。

 ジェームズとアンソニー・デイビスに加え、八村塁、昨季終盤から覚醒しワールドカップの米国代表にもなった司令塔のオースティン・リーブス、ディアンジェロ・ラッセルとの再契約に成功。ジャレッド・バンダービルトも残留しており、昨季後半のチームの躍進を支えたメンバーが、今季は開幕から揃っていることで、強豪が揃う西カンファレンスでも上位でのプレーオフ進出が望める。

 さらにレイカーズは、昨季マイアミ・ヒートのファイナル進出に貢献したゲイブ・ビンセント、ジャクソン・ヘイズ、トーリアン・プリンスが新加入し、9月に入ってクリスチャン・ウッドの獲得も発表した。

 ウッドは、昨季ダラス・マーベリックスで67試合に出場し平均16.6得点、7.3リバウンド、1.8アシストを記録。昨季終了後に引退も囁かれたジェームズだけに、ウッドは性格に問題があるとされるが、課題だったビッグマンを“格安”で手にしたことは、5度目の優勝を目指すジェームズにとっても今季はその大きなチャンスと捉えているはずだ。

 そしてジェームズは、今季も数々の快挙を達成する可能性がある。特に注目されるのは、史上最多20回目となるNBAオールスター選出と、シーズン最多フィールドゴール試投数(レギュラーシーズン)、プレーオフ史上最多フィールドゴール試投数、そして歴代最多となるシーズンとプレーオフの合計出場試合数だ。

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レブロンの21年目のシーズンに注目