店舗にはセルフエステやセルフ脱毛のコーナーも。予約制で利用後の清掃もセルフ。1枠20分(撮影/伊ケ崎忍)
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 RIZAPが運営する「chocoZAP」(チョコザップ)。昨年7月のブランド開始以降、急成長を続け、店舗数は880店舗、会員数は80万人(いずれも8月15日現在)を突破した。チョコザップに今後の展開について聞いた。AERA 2023年10月9日号より。

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 チョコザップにはトレーニングマシン以外に、セルフエステやセルフ脱毛などの美容マシン(要予約)も設置されている。驚いたのは、これを男性会員の4人に1人が利用しているという実態だ。広報担当者は「あくまで推測ですが」と断ったうえで、「エステや脱毛の専門店は少し敷居が高いと感じて行きづらかったり、金銭的なハードルがあって躊躇されたりしていた方も、ジムのついでに個室で誰とも接することなく使えるので、ちょっと興味がある、という方が気軽にご利用しやすいのでは」と説明する。

 チョコザップは9月28日、新サービスを発表した。セルフネイルやセルフホワイトニング(歯のホワイトニング)、マッサージチェア、デスクバイク(パソコン作業などをしながら利用できる仕様のフィットネスバイク)、ワークスペース(テレワークや勉強ができるようなスペース)、ちょこカフェ(コーヒーなどが飲める自動販売機のようなマシン)を増設するという。ジムという枠を超えて新しいライフスタイルを提供することを目指し、「行くのが楽しみ」と思ってもらえるスポットにしたい、と意気込む。新サービス導入店舗を順次拡大していくという。

AERA 2023年10月9日号より

 また、今後の店舗展開については「26年3月期までに2千店舗の出店を目標にしています。居住人口の多いエリアをはじめ、家の近くや駅の近くなど、お客様がより身近に通いやすい場所に出店していきたい」としている。自宅や職場に近ければ近いほどニーズは高まるはずだ。24時間営業のジムはほかにも複数の事業者などが、料金やサービス内容をめぐってしのぎを削っている。(編集部・渡辺豪)

AERA 2023年10月9日号より抜粋