松川氏は9月16日、地元大阪で開催された府連役員会に姿を見せ、
「軽率な行動で、みなさま、支持者にご迷惑をおかけして申し訳ありません」
と頭を下げたという。
「フランス研修の報告書はすでに提出済みなので、党本部に詳しいことは聞いてほしい」
と、多くを語ることはなかったというが、エッフェル塔の“炎上”があまりに強烈だっただけに、
「記者会見してキチンと説明すべきだ。常識がなさすぎる。遊びじゃない」
「報告書にはエッフェル塔で写真を撮って、SNSに投稿した経緯が書いてあるのか」
「大阪府連では政調会長という役職は辞任すべき」
など、役員会では厳しい意見があがったという。
「エッフェルねえさん」も役職に復帰
松川氏には「エッフェルねえさん」という、お笑いの舞台に登場しても違和感がないような呼び名までつけられた。その松川氏を注意し、女性局長辞任を迫ったのが小渕氏だったのも皮肉だ。
「ドリル優子とエッフェルねえさん。政治に関心がない若者でも知っているほどすっかり有名になった。茂木幹事長に命じられて、松川氏に注意をし、局長辞任を迫ったのが当時は組織運動本部長だった小渕氏。『どう注意すればいいのか』と右往左往でした。松川氏は報告書を出したというが、説明責任は果たしていない。解散・総選挙になれば大阪では間違いなく、エッフェルねえさんの自民党とお笑いにされて、票が減りそうだから頭が痛い」
と自民党の大阪府連幹部が話す。
そんな松川氏について、自民党は9月29日、副幹事長に起用することを決めた。今回の岸田人事で副大臣26人と政務官28人、計54人が全員男性だったことから、「女性活躍は見せかけだ」と批判が噴出していたが、その影響もあるのだろうか。