官邸から去ることになった森雅子氏

 呼び名といえば、この人もいる。少子化対策としてブライダル業界に「ブライダル補助金」という税金投入を推奨。その一方で、ブライダル業者から自身の政党支部「自民党福島県参議院選挙区第4支部」が100万円の寄付を受けていたという怪しい関係で、「ブライダルまさこ」と呼ばれて炎上した森雅子参院議員。女性活躍担当の首相補佐官だったが、今回の人事で官邸から去ることになり、党人事局長となった。

不満を漏らす森雅子氏

 新たに首相補佐官になったのが国民民主党の元参院議員、矢田稚子氏だったこともあってか、森氏は、

「なぜ首相補佐官からおろされたのか」

 と不満を漏らしているという。

「森氏は少子化対策や女性活力・子育てなどの担当大臣も経験しているので、女性活躍は自分の分野という自負が強いからね。矢田氏のように自分よりキャリアが浅い、しかも野党だった人が代わりに入ってよけいにムッとしているようだ」

 と、森氏が所属する安倍派の衆院議員。

 自民党の政務調査役を長く務めた政治評論家の田村重信氏は今回の人事をこう総括する。

岸田首相は支持率があがらないので、マイナスになりそうなスキャンダルの当事者は極力排除に徹しました。松川氏や森氏は外されても仕方ないところ。矢田氏を抜擢したのは、国民民主党の連立入りを想定したものでしょう。小渕氏はやはり荷が重い印象がするね。そのなかで、岸田首相の木原氏への信頼の厚さが際立った人事です」

(AERA dot.編集部・今西憲之)

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