松井証券の投信残高ポイントサービスは月に1度のエントリーが必要、2023年11月スタート予定(キャンペーンではなく恒久的なサービス)。2023年9月8日現在

 新NISA口座でも特定口座でも、投資信託を保有しているだけでポイントがもらえるネット証券がある。

 SBI証券では、保有残高に応じて0.0175〜0.25%のポイントが得られる(投資信託の銘柄によって率が異なる)。

 たとえば「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の場合のポイント付与率(以下同)は0.0175%なので、残高100万円につき175ポイント。

 Vポイント、Pontaポイント、Tポイント、dポイント、JALマイル(=付与率2分の1)から選べる。

 保有期間にかかるコスト(信託報酬)を毎月ポイントで還元することで、長期投資をコスト面でサポートしてくれている。

 auカブコム証券は、同じく「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」なら0.005%のPontaポイント。残高や銘柄により0.005〜0.24%と付与率が異なる。

■信託報酬を全額還元

 松井証券は11月から、投資信託の信託報酬のうち、販売会社が受け取る税抜きの信託報酬分を、1%を上限に全額還元する。

 仮に信託報酬0.1%のうち販売会社(つまり松井証券)の取り分が税抜き0.03%なら、0.03%がポイントで戻るのだ。

 条件は松井証券のサイトに月1回、エントリーすること。キャンペーンではなく恒久的なサービスだという。

 楽天証券は、月末時点の保有残高が所定の基準残高にはじめて到達した時点で楽天ポイントが進呈される方式だ。

 具体的には、10万円にはじめて到達で10ポイント、30万円で30ポイントといった具合。

 とはいえ、こうしたポイントは投資信託のクレジットカードつみたてのポイント還元と同じように「もらえたらラッキー」程度に思っておこう。

 将来的に付与率が引き下げられる可能性もある。「投資信託の保有ポイントがもらえるから、新NISAはココ」という理由だけで選ばないようにしよう。

■投資信託定期売却サービス

 制度自体が恒久化されたのに伴い、新NISAでは非課税保有期間が無期限となった。

 ただし、投資をはじめた年齢によって投資を続けられる期間には限度がある。個々のライフプランやマネープランに応じて、ゴール時期(新NISAをやめる時期)も、おのずと決まってくる。

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