若い世代にはピンと来ないかもしれないが、大沢は今年で俳優生活30年目を迎えるベテランだ。大学在学中にスカウトされ、ファッション誌のモデルとしてデビューした大沢。21歳でモデルにとっての夢であるパリコレ出演を経験し、1994年ごろから俳優の道へ。95年に出演した、酒井法子扮する耳と口が不自由なヒロインとの悲恋を描いたドラマ「星の金貨」が大ブレーク。その後も映画「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)、視聴率25%越えの超人気ドラマ「JIN -仁-」シリーズ(09年、11年)など、数々の話題作品に出演し、人気俳優となった。
だが、俳優としてずっと順風満帆だったわけではない。
「15年の大河ドラマ『花燃ゆ』などに出演後、大沢さんは約2年間、俳優を休業しています。映画やドラマに関しては実質4年間ほどブランクがありました。理由については『いいパフォーマンスができる気がしないのに、無理に演じるのが嫌』『仕事にドキドキしなくなっていた』とインタビューで話しています。いわゆるスランプに陥ったわけですが、休業中はアメリカに渡り大学にも通っていたとのこと。一時は俳優の廃業も考えそうですが、海外での舞台の仕事や『キングダム』のような刺激的な作品への出演依頼が舞い込み、演技への意欲が再び湧いてきたと語っています」(同)