中日OBはこう語る。

 「別に珍しいことじゃないんですよ。落合博満さんが監督時代はカレーが食事会場からなくなった時があったし、与田剛前監督の時はラーメンの提供が禁止になった。チームが弱いから今回の白米禁止が問題視されてしまう。ただ、この問題の本質として選手と意思疎通を図れていないことが気になります。立浪さんは独断専行で決めてしまう部分がある。何の説明もなく、白米禁止になったら選手も反発しますよ。指導も教え魔なので、選手が自分の意図しない打撃スタイルで打つことを嫌がる。選手がどう感じているのかを理解するより、自分の主張を押し通すことを専行してしまう。無意識なのかもしれませんが、監督自身も変わる必要があると思います。このままでは選手との溝が広がり、空中分解する恐れがある」

 立浪監督は今季が3年契約の2年目。もし、今季も球団史上初の2年連続最下位に低迷しても、「負けず嫌いの性格。ラストチャンスとなる来季で結果を出したいと燃えるでしょう」(前出の中日OB)と来季の続投を予想する。

 ただ、光が見えないような戦いぶりがシーズン終盤も続くようだと、状況が変わる可能性がある。任期途中だから監督が続投するとは言い切れない。16~18年に阪神の監督を務めた金本知憲氏は17年に2位に躍進した手腕を評価され、同年オフに3年契約を結んだが、翌18年に事態が一変する。故障者が続出した影響でシーズン終盤に大失速して17年ぶりの最下位に終わると、辞任を決断した。

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決して弱いチームではない