ノックする立浪監督

 だが、助っ人野手3人はそろって打撃不振で機能せず。現役ドラフトでDeNAから獲得した細川、日本ハムからシーズン途中にトレードで加入した宇佐見、齋藤綱記の活躍は目立つが、チームは低空飛行が続いている。8月に敵地で球団史上初の14連敗と64年ぶりにワースト記録を更新。気になるのは、チーム内に競争が見られないことだ。二塁の村松開人、遊撃の龍空は結果が出なくても試合に出続けている。若手を育成するためには多少のミスに目をつむって我慢強く起用し続ける必要があるが、脅かす存在がいない「空けられたポジション」でパフォーマンスに成長の跡が見られるとは言い難い。カリステが8月下旬に4カ月弱ぶりに1軍昇格してクリーンアップで起用されているが、来季も契約延長するとは考えづらい。目先の白星をつかみにいくのか、長期的視点で選手を起用しているのか。立浪監督の方針が見えづらい。

 ふがいない戦いぶりが続いていることに、地元・名古屋のメディア報道にも変化が。

 「立浪監督に批判的な意見が公然と出るようになりました。名古屋のある番組では視聴者からの『立浪監督はこれだけの借金を背負って休養を考えていないんですか?』という質問を採用して中日OBに聞いていましたが、以前なら考えられなかった」(スポーツ紙デスク)

 立浪監督と選手の距離感も気になる。選手のコンディションを考えて、試合前の食事会場で白米の提供が禁止になった「令和の米騒動」が話題になった。一部の選手が反発し、白米が提供されることに。

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