西武の青のTシャツを着た50代の男性会社員は、
「西武は人間教育に甘い面がある。2000年に松坂大輔さんが起こした道路交通法違反の問題で、球団は職員を『替え玉』として出頭させた。そこから西武の球団運営を批判的な目で見ている」
と球団に対する不満を打ち明けた。
男性が語る替え玉問題とは、2000年9月、当時20歳で、すでに投手としての実績を上げ、大きな注目を浴びていた松坂さんが、運転免許停止中にもかかわらず車を運転して駐車違反をし、身代わりに当時の広報課長が出頭した件だ。
その後、松坂さんは道交法違反の疑いで、広報課長は犯人隠避の疑いでそれぞれ東京地検に書類送検された。西武の小野賢二社長(当時)がその後、謝罪のコメントを出した。
「とはいえ、西武には山川が必要。山川が西武に入団する前から彼を見てきた。実力は十分にある選手で期待はしている。今後の西武の対応も信じている」(前出の50代男性)
「山川が2軍の時から見ている」
横浜市から来たという別の50代の男性は、
「不起訴はさておき、妻がいるのに不貞行為をしたことは印象が悪い。僕の妻は拒絶反応ですよ。もう二度と出てくるなと言っています。ただ、山川が2軍にいるときから僕は見てきたから、頑張ってほしいなとも思っている。いばらの道だとは思うが、頑張ってほしい」
と前出のファンと同様に、山川への期待感は残っている印象だった。西武のロゴが描かれた紺のTシャツを着ており、ファン歴も長い。