しかし、6月に復帰してチームの5連勝に貢献した中、遠藤航に通じるデュエルの強さが戻って来ている。まだ27歳。コンディションさえ整えば代表レベルで活躍できる能力はある。井手口の“復活ストーリー”を見てみたい。

 新戦力の発掘が現在の森保ジャパンの大きなテーマであり、次のW杯を見据えた際には、そのターゲットが若手になることは自然であり、仕方のないことではある。しかし、日本代表の舞台から長く遠ざかっている20代後半や30代の選手の面々の中にも、まだまだ代表レベルで活躍できるはずの選手は多くいる。科学的トレーニングや自己管理の意識や方法が広まったことで以前よりも選手寿命も伸びている今、年齢にとらわれすぎると見るべきものが見えなくなる。経験豊富なベテランたちの力をもっと利用してもいいのではないか。(文・三和直樹)

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