雅子さまは長期療養に入り、「適応障害」と発表された2004年には短い文書が公表されたが、写真はなし。写真と文書の両方が復活したのは2006年のことだった。紅葉を背に、皇太子さま(当時)と雅子さまは、真ん中にお二人と両手をつなぐ愛子さま。雅子さまの髪はあごの辺りまで、愛子さまの髪は肩下10センチくらいまであった。翌2007年、公表された写真の雅子さま、髪が伸びて肩下10センチほどにまでなっていた。1年かけて、愛子さま好みのロングヘアに追いついたのだ。

2007年11月、赤坂御用地を散策する皇太子ご一家(宮内庁提供)

 この時、雅子さまは前髪もあげておでこを見せるスタイルで、隣に立つ愛子さまもおでこを見せていた。この時以来、お二人はそっくりの髪形になる。途中から愛子さまは前髪をつくったが、お二人とも「かなり長めのロングヘア」を守った。母と娘、手に手をとって皇室という世界に立ち向かう、その証しがロングヘアのように見えたのは、お二人ともに苦しみの歴史があるからだ。

2012年8月、静岡県下田市の伊豆急下田駅に到着した皇太子さま(当時)と雅子さまと愛子さま(代表撮影)

 皇室に嫁ぎ、適応しようとして障害を起こした雅子さま。学習院初等科2年時に「不登校」が明らかになった愛子さま。雅子さまの付き添い登校は、批判も招いた。以後も愛子さまは学校を休みがちで、40日を超す欠席が報じられたのは中等科3年の2016年。同年12月、雅子さまの誕生日に公表されたご一家の写真、愛子さまは激しくやせていた。

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