オンレコードの取材が終わってからのやりとりだったそうで、映像も音声もない。陛下と雅子さまも笑っていたというから、愛子さまはきっと楽しげだったのだろう。ユーモラスな表現に、聡明さと可愛らしさがよく表れている。そして「愛子さまも“普通の女の子”なのだ」という感想が浮かび、浮かんだ途端に愛子さまの“普通”でない立場を思い出す。そう、勝手に複雑になってしまうのだ。

雅子さまと愛子さま、母娘の「ヘアスタイル史」

2003年8月、那須御用邸付属邸に滞在するため、JR那須塩原駅に到着し、歓迎に応える皇太子さま(当時)と、愛子さまを抱いて手を振る雅子さま

 雅子さまと愛子さま、母娘の「ヘアスタイル史」があるからだ。雅子さまは今でこそ長い髪をひとつにまとめるスタイルが定番だが、幼い頃、外務省勤務時代、結婚後のある時期まで、ショートカットだった。愛子さまの生まれた2001年からしばらくは耳が見えるくらいのショートで、子育てと公務の両立のための選択だったのだろう。

 そんな雅子さまがロングヘアになったのは2007年、愛子さまの影響だった。そう言い切ったのは、雅子さまの誕生日(12月9日)に公表される「ご近影」を追いかけてのことだ。宮内庁ホームページには1993年の結婚以来、誕生日ごとに雅子さまが臨んだ会見や発表した文書回答がすべてある。愛子さまが生まれた翌年の2002年12月からは、ご一家3人の写真も公表されるようになった。だが、2003年12月、雅子さまは帯状疱疹で入院、この年は会見も文書や写真の公表もされなかった。

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確かにそっくり…宮内庁が公表した写真