デザインは2種類ある

 ドアを開くと黒色の内部壁が現れた。足元と頭上に明かりがあり、明るさも調整できる。

 ジラフナップは、頭、お尻、すね、足の裏の4点で体を支える。座面とアームパッドは専用のボタンで高さを細かく調整できる。外から見た感じだと手狭な印象だったが、内部に入ると狭さや息苦しさはほとんど感じない。扉を閉めると中の換気扇や空気清浄機などの音はあるが、外の音はある程度遮断されて静かだ。

 座面とアームパッドの調整に少し手こずったが、きちんとした位置に調整すると、身体がピタッとはまる感覚があった。この状態であれば、立っていながら体の力を抜くことができる。

 いよいよアームパッドに頭を預け、寝る体制に入った。初めのうちこそ、立ち寝に慣れておらず、なかなか寝付けなかったが、時間がたつと徐々に睡魔に襲われ、いつの間にか眠りに落ちていた。

 カフェのスタッフがドアをたたく音で目覚めると、15分ほどたっていた。体験取材で本当に眠れるとは、ちょっと驚きだ。横になって仮眠を取ったときは頭が重くなることが多かったが、今回は多少の寝足りなさは感じつつも、頭はすっきりとしていた。

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「立ち寝」が当たり前の時代は来るか