子どもにとっていい児童精神科医とは
発達や心に問題を抱える子どもは、児童精神科医と長い付き合いになることが多い。子どもにとっていい児童精神科医とは、どのような医師なのだろうか。宇佐美医師は、「子どもが『自分の好きなことをどのくらい話すか』は目安になる」と話す。
「子どもが、ポケモンだとか好きなタレントだとか、自分の好きなことを楽しそうに話していたら、比較的うまくいっているのではないでしょうか。一方、親が見て『子どもがこの先生に説得させられている』と感じたら、あまりうまくいっていない。子どもの発達や心の問題は、『いい児童精神科医にかかれば魔法のように治してくれる』というものではありません。医師だけでなく親や学校も含めた関係性の中でどう改善させていくかが大事で、一緒にやっていける医師を見つけてほしいと思います」
(取材・文/熊谷わこ)