エンゼルス・大谷翔平(写真:AP/アフロ)
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 大谷翔平(エンゼルス)は世代とジャンルを超えたスーパースターになりつつある。

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 米国ではエンタメの多様化が進み野球人気が下がっている中、「ショータイム」への注目度は抜群だ。

「『WE LOVE SHOHEI OHTANI』。彼は素晴らしいチームメートであり、今後もチームにいて欲しい」

 現地7月27日、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMが公の場で大谷放出を否定するコメントを出した。

 今オフにFAとなるためトレードの噂が絶えず、8月1日のトレード期限を前に具体的な球団名も挙がるほど去就が注目されていた。移籍の可能性は低くない中でのGMの発言は米国内でも大きく取り上げられた。

「エンゼルスにはプレーオフ進出の可能性が残っている。大谷とともにチームの柱であるマイク・トラウトは怪我で離脱したが、戦力的にはそこまで見劣りはしない。プレーオフ進出の先には世界一の夢もあり、この状況で大谷を手放すわけにはいかなかった」(MLBアジア地区担当スカウト)

 現在チームはア・リーグ西地区3位。同地区首位のレンジャーズとは5ゲーム差、またワイルドカード圏内まで4ゲーム差とプレーオフ進出が十分狙える位置につけている。26日には有望株との交換でホワイトソックスから右腕ルーカス・ジオリトとレイナルド・ロペスを獲得したばかり。最後まで諦めずに戦う気持ちを固めたようだった。

「エンゼルスは大きな賭けに出た。プレーオフに進出できれば良いが、そうでなければ有望株を失ったトレードもムダなものとなる。仮にFA権を持つ大谷が移籍してしまったら、何も残らなくなる。ここからの戦いは正念場、目が離せなくなった」(在米スポーツライター)

 ひとまずこの夏の移籍は消滅した形となったが、大谷を巡る報道は米国内で止むことはない。また多くのチームが加入を望んでいることは、11日のMLBオールスターゲームで満員のスタンドから「Come to Seattle(シアトルに来てくれ)※オールスターの開催地がシアトル・マリナーズの本拠地」の大合唱が起こったことでもわかるだろう。

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