初戦で対戦するFIBAランク11位のドイツは、昨年のヨーロッパ選手権で3位。昨季、八村と同僚だったデニス・シュルーダー(トロント・ラプターズ)やオーランド・マジックのバグナー兄弟(フランツとモリッツ)らNBA選手がおり、日本が苦戦を強いられることは間違いない。
特にバグナー兄弟の弟・フランツは、NBA2年目となる昨季、80試合でプレーし18.6得点、4.1リバウンド、3.5アシストのアベレージを残した有望株で将来のオールスターも期待されるプレーヤー。決して速くはないが、ユーロステップや時折見せる果敢なドライブなど緩急をつけたプレーをどう抑えるかがドイツ戦のカギの一つとなるだろう。
そして世界ランク3位のオーストラリア。東京五輪ではスロベニアを下して銅メダルに輝いており、今大会ではさらなる高みを目指している。
5月に代表候補18名を発表したが、そのうち10名はNBA選手。パティ・ミルズ(アトランタ・ホークス)、ジョー・イングルズ(マジック)、ジョシュ・ギディー(オクラホマシティ・サンダー)、マシュー・デラベドーバ(サクラメント・キングス)らが名を連ねており、日本はNBA軍団と対戦することになるわけだ。
日本代表は、昨年の今大会アジア地区1次予選でオーストラリアに52対98で大敗しているが、この時のオーストラリアはミルズら主力を欠いた布陣。ガチで今大会に臨むオーストラリアに対して日本がどこまで健闘できるか興味深いところだ。
そして、話を優勝候補に移すとやはりアメリカがその筆頭となる。
アメリカの代表が発表されたのは日本時間7日。ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)などスーパースター級や昨季オールNBAチーム入りしたプレーヤーはいないが、次世代を担う選手を中心に選出された。ロスター入りしているのは12名だが、フル代表の経験があるのは全員が初めて。平均年齢24.6歳、全メンバーが20代という若さを全面に押し出した陣容となっている。