そんなアメリカ代表の中心選手となるのがインディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンやミネソタ・ティンバーウルブズのアンソニー・エドワーズ、ニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソン、メンフィス・グリズリーズのジャレン・ジャクソンJr.あたりだろう。また、昨季レイカーズでブレークし八村とチームのプレーオフ進出に貢献したオースティン・リーブズが代表しているところも興味深い。

 しかし、やはり気になるのはロスターの若さだろう。12名中9名はアンダーカテゴリーなどで代表歴があるが、国際大会での経験不足は否めない。首脳陣はウォリアーズのスティーブ・カーHCが指揮を執り、マイアミ・ヒートのエリック・スポールストラHCらがACとして脇を固めるなど申し分ないが、国際経験豊富な他強豪国の前でいつも通りのプレーができるかは未知数。いずれにしても、アメリカ代表は東京五輪でオリンピック4連覇を達成しているが前回のW杯は7位に沈んでおり、王座奪還なるか注目される。

 そのアメリカを脅かしそうなのが、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)が出場を表明しているスロベニア。そして気になる存在となるのがカナダだ。現地13日に発表されたロスター候補18名には、ジャマール・マレー(ナゲッツ)、昨季オールスターに出場しオールNBAファーストチームにも選出されたシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(サンダー)、RJ.バレット(ニックス)、ディロン・ブルックス(ヒューストン・ロケッツ)ら豪華メンバーが名を連ねた。

 その他にもケリー・オリニク(ジャズ)などNBA選手がずらり。男子バスケの勢力図はアメリカと欧州勢、オーストラリアが支配的だが、今大会のカナダは目の離せない存在となるだろう。

 大会期間は8月25日から9月10日まで。日本の躍進は?アメリカの王座奪還は?強豪国の動向は? 今から1カ月後の開幕が待ち遠しい。(文/田村一人)

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