FIBAバスケットボールワールドカップ2023の開幕まで約1カ月に迫った。今大会は史上初めて日本(沖縄)、フィリピン、インドネシアの3カ国が舞台となっており、32チームが参加する。
開催国の一つになっている日本代表は、1次ラウンドでグループEに入っておりドイツ、フィンランド、オーストラリアと同組。強豪国が揃う中で上位2位までが進める2次ラウンド、そしてその先にある決勝トーナメントを目指すことになる。
2016年のBリーグ開幕以降、国内におけるバスケットボールへの注目度はこれまでにないほど高まっている。8月15日からはアンゴラ、フランス、スロベニアというバスケ強国との強化試合が続くが、ここでの仕上がり具合も気になるところ。ロサンゼルス・レイカーズと再契約した八村塁の欠場は決まっているが、フェニックス・サンズ入りした渡邊雄太やNBA下部のGリーグでプレーしていた馬場雄大、ネブラスカ大に在籍しNBA入りを目指している富永啓生の代表入りは間違いなく、期待も大きく膨らむばかりだ。
では、その日本とグループEで対戦する3カ国にはどのようなメンバーが揃っているのだろうか?
まず3カ国の中でFIBAランクが一番低いフィンランド(2月時点で24位)。日本の勝利が期待できる相手ではあるが、決して侮れる相手ではなく、昨年夏のヨーロッパ選手権では優勝したスペインと接戦を演じた。
この北欧国を牽引しているのがユタ・ジャズのラウリ・マルカネン。昨季は66試合に出場し平均25.6得点、8.6リバウンドを挙げリーグのMIP賞に輝いた。国際舞台では、昨年のユーロバスケットのクロアチア戦でゲームハイとなる43得点を記録したが、これはフィンランドの男子バスケ史上最多得点。213cmと長身ながら、昨季はジャズで200本の3Pシュート(成功率39.1%)を決めるなどアウトサイドシュートも得意としており、日本代表にとっては手を焼く相手であることは間違いない。