一方で、違う見方も。ファン歴45年という名古屋在住の50代の男性は「ナゴヤドームで星野さん、落合さんは勝ってきたわけですからね。ホームランゾーンの増設に反対というわけではないけど、それより見直すべきことがあると思う。外国人補強や若手の育成方針を見ると、フロントと現場が同じ方向を向いて本気で勝ちにいこうという姿が見えない。今のチーム体質で本塁打が出やすい球場に変えても勝てないでしょう」と語気を強める。

 中日は今月18日、西武と1対1のトレードが成立したことを発表。俊足に定評がある高松渡を放出し、川越誠司を獲得した。強肩強打が魅力の川越を補強し、打撃面を強化しようという思惑が見られる。ホームランゾーンの増設を含め、低迷期からの脱却へあらゆる方策を検討すべきかもしれない。

(今川秀悟)