●母を演じたスカーレット・ヨハンソンの魅力
今やハリウッドの大物女優となったスカーレットだが、そもそも子役時代からインディ映画で個性的な役を演じた経験の持ち主。尖がった映画で娯楽大作では見られない彼女の魅力が全開する。最たる例がウェズ・アンダーソン監督の新作『アステロイド・シティ(ASTEROID CITY)』だろう。砂漠のど真ん中にある休暇村で開催されるスターゲージング・イベントに集う家族の会話で綴るSFロマンティック・コメディー。
「ウェズの世界が物理的に存在し、そこに飛び込んでいく体験だった。映画というより舞台をやっているような形に近く、満足度が高かった」とスカーレット。トム・ハンクスやマーゴ・ロビー、マット・ディロンなど、そうそうたる豪華キャストが一堂に介する。日本9月1日公開予定だ。(高野裕子)