アルヴィンド・マルハンさんと坂田マルハン美穂さん(撮影/岡田晃奈)
アルヴィンド・マルハンさんと坂田マルハン美穂さん(撮影/岡田晃奈)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年6月19日号では、プライベート・エクイティ投資家のアルヴィンド・マルハンさん、ライターでNGO団体ミューズ・クリエイション主宰の坂田マルハン美穂さん夫婦について取り上げました。

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夫28歳、妻35歳で結婚。南インドのベンガルール(バンガロール)で4匹と暮らす。

【出会いは?】1996年の七夕の夜、ニューヨークのマンハッタンで語学学校の宿題をしようとスターバックスに入った妻が、唯一空いている席を見つけて相席を頼んだ相手が、夫だった。ともに翌8月が誕生日で、互いの誕生日を祝ううちに交際スタート。

【結婚までの道のりは?】交際開始から5年後の2001年に挙式。互いの仕事の都合でニューヨークとワシントンでの別居婚をスタートさせたが、2カ月後に米同時多発テロが発生。妻は「人生を見直そう」と考え、同居することに。05年に夫の故郷インドへ移住。

【家事や家計の分担は?】家事は妻と使用人が99%。夫は1%(猫のエサやり)。財布は一緒。

夫 アルヴィンド・マルハン[50]プライベート・エクイティ投資家

ある・ぃんど・まるはん◆1972年、ニューデリー生まれ。マサチューセッツ工科大学(MIT)卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに就職。ペンシルべニア大学でMBA取得。ベンチャーキャピタルを経て、投資会社パートナー

 ミホに初めて会った時、とてもチャーミングなエナジーを感じました。優しくておっとりとした話し方はまさに「大和撫子」。後々、それは英語力がまだ乏しかっただけだとわかるのですが(笑)。

 海外で学び、働くことを当然とする家庭で育ち、1990年に渡米。MITなどで学び、当時の米国で最も力のある企業に入りました。転職など紆余曲折はありましたが、日々が充実していたので、9.11後に故郷へ戻る選択肢が出てきた時は、すぐに決断できませんでした。積極的だったのはミホの方。すんなりとインドになじみ、新生活の基盤を整えてくれました。

 ミホは仕事の傍ら、社会貢献活動も始め、コロナ前は週に一度自宅をメンバーに開放。手作り菓子で歓迎し、歌や手芸の場を提供していました。僕も一緒に慈善団体を訪問し、新鮮な経験ができました。

 インドに戻り、人生がリッチになりました。急成長するインド市場での仕事も面白い。ミホが人生のパートナーである幸せを感じています。

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