妻の千田みらのさんと夫の千田光治さん(撮影/伊ケ崎忍)
妻の千田みらのさんと夫の千田光治さん(撮影/伊ケ崎忍)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年3月27日号では、キャップジェミニで新卒採用を担当する千田みらのさん、BONXでエンタープライズセールスを担当する千田光治さん夫婦について取り上げました。

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夫39歳、妻31歳で結婚し、二人で暮らす。

【出会いは?】妻の勤務先で夫がフリーランスとして働いていた時に出会う。

【結婚までの道のりは?】会社のチームで食事した際、体調が悪くなった妻を夫が介抱。時々、食事をするようになり、出会いから3年後に交際を始め、半年ほどで結婚。

【家事や家計の分担は?】特別な日の料理とごみ出しは夫、水回りの掃除と洗濯は妻。ほかの家事はやれる人がやる。家計は別々で、家賃はほぼ折半。

妻 千田みらの[34]キャップジェミニ

ちだ・みらの◆1988年、埼玉県生まれ。都留文科大学大学院修了。フルブライト奨学生。帰国後、中学校の非常勤講師、商社、人材紹介会社を経て、2016年に入社。新卒採用を担当

 20代の頃は、仕事を完璧にしなくてはという思いが強すぎて、自分だけではなく、他人のミスにも厳しかったんです。心にゆとりがなく、結局ミスを繰り返すという負のループに陥っていました。そんな私に「人は間違えるのは当たり前で完璧にはなれない」と声をかけてくれたのが夫です。

 お付き合いを始めて、夫の家の方が広くて便利だったので自然に夫の家で暮らすようになりました。でも夫が「中途半端はよくないから、結婚しよう」と。結婚しても変わらず、一緒に食事をしたり、お酒を飲んだりする時間が本当に幸せです。

 結婚してから休日はアクティブに過ごすようになりました。あまり泳げなかったのに、夫に教えてもらって1キロぐらい泳げるようになりました。二人で自転車に乗って出かけることも多いです。

「こうなったらどうしよう」と悩むことが多い私ですが、「死ぬわけじゃないから大丈夫」と笑って励ましてくれる夫に救われています。

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