ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、猫のめいちゃんです。
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2年前、わが家の庭に突然現れたグレーの猫ちゃん(雄、推定4歳)。
その猫が現れる半年前に、同じくグレーの愛犬を亡くしていました。なので、もしかしたら生まれ変わりなのかな?という気持ちもあってご飯をあげ始めました。
野良猫なので最初は警戒心も強かったのですが、毎日通ってきてくれるようになりました。
いつも夕方になると現れ、用意してあったカリカリを食べます。そして、そのままウッドデッキに置いてあるソファで夜を過ごすようになりました。
そんな調子で1カ月が経過。ゆっくり慣らしていつか家猫に……と思っていましたが、初夏のある日、左の足首から先がちぎれてぶら下がった状態でやってきました。
田舎なので、山には獣を捕獲するためのトラバサミがあると聞きます。きっとそれに挟まれたのだとすぐ思いました。
急いで獣医さんに相談して、しばらく抗生物質を混ぜた餌をあげた後、ケージを使って捕獲。動物病院に運びこみました。
入院も手術もしませんでしたが、傷がふさがるまでは2カ月間ケージの中で暮らしました。とてもお利口さんで治療も我慢してくれました。
幸いその2カ月ほどで傷もふさがり、今では完全に室内飼いの家猫です。
その猫ちゃんには、亡くなった犬と同じ「めい」と名付けました。
猫のめいちゃんはまるでしゃべるようによく鳴き、甘えん坊な良い子です。
毎日のブラッシングが大好き。すっかりうちの家族です。
野良の生活を経験しただけでなく、足を切断するつらい経験をしたこの子には、ずっとずっと幸せでいてほしいです。(山口県岩国市/40歳/主婦)
※長きにわたるご応募ありがとうございました(休刊につき、投稿募集は4月末で終了しました)
※週刊朝日 2023年5月19日号