ビリー・バンバンは一度解散したが、復活を願うファンの声に応えて84年に再結成した。以来、個人の活動とビリー・バンバンのグループとしての活動を並行させた。
しかし、14年7月、兄の孝さんが脳出血で緊急入院。懸命なリハビリの結果、仕事復帰を果たす。弟の進さんは同じ14年に大腸がんを患い、手術をした。
それから1年後の15年7月に二人そろってコンサートに出演し、音楽活動をあらためて開始。19年にはデビュー50周年を迎え、全国ツアーも行った。
「いいちこを製造販売している三和酒類は大分県に本社があり、その関係もありますが、大分でコンサートをすると、おかげさまで満席になりますね。ありがたいことです」(菅原さん)
三和酒類焼酎「いいちこ」のCMで楽曲を担当する契約は87年からで、今では「ビリー・バンバン=いいちこ」と定着した感があり、35年以上のつきあいになる。これからも可能な限り、CMソングをつくれたらうれしいと菅原さんは話す。
「週刊朝日の休刊は寂しいけど、僕たちの歌を思い出してくれて本当にうれしいです」
そう話し、菅原さんは「TUESDAY’S LOVE」のCDジャケットにサインを書いてくれた。
菅原さんは週刊朝日編集部に足を運んで周囲を見渡した。そして力強く話した。
「週刊朝日も、そして僕らの歌もみんなの心の中にずっと残っていくはずですよ。これからもずっとね」
(本誌・鮎川哲也)
※週刊朝日 2023年5月19日号