韓国野球界の“至宝”イ・ジョンフ
韓国野球界の“至宝”イ・ジョンフ
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 韓国プロ野球(以下KBO)のスター選手、イ・ジョンフが来季どこでプレーするのか日米で注目を浴びている。シーズン終了後にポスティング制度でのMLB挑戦を表明しているがどうなるのか。米国側の評価は高くないという声も聞かれ、「日本球界入りもあるのでは?」という話もでている。

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 今年1月2日(現地時間)に米国メディアが伝えたところによると、イ・ジョンフが所属するキウムは「選手の意思を尊重する」としてポスティング制度を利用した今オフのメジャー挑戦を容認。イ・ジョンフ自身も“海外”でプレーすることを目指してきたことを語るなど、移籍に意欲を示した。

「KBO史に残るスター選手の動向には、MLB各球団が注目してきた。しかしKBOのレベルはNPBに比べ決して高くはない。イ・ジョンフの技術力は突出しているとはいえ、渡米した場合にどのくらいできるかを冷静に見定めている段階」(アジア地区担当メジャー球団スカウト)

 韓国球界の“至宝”でもあるイ・ジョンフは現在24歳。右投げ左打ちの外野手で、昨年はKBOで打率.349、23本塁打、113打点という圧倒的な数字をマークし、2年連続の首位打者、打点王、そしてMVPを獲得した。韓国代表としても2019年のプレミア12、2021年の東京五輪、今年行われたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でチームの中心選手として活躍。WBCの日本代表戦ではダルビッシュ有(パドレス)からタイムリーを放つなど、4打数2安打と持ち前の能力を発揮した。1次リーグで敗退した韓国代表では“別格”の存在であると感じた日本のファンも多いはずだ。

 韓国のメディアでは同じ左打ちの外野手でスタイルも似ているということで吉田正尚(レッドソックス)と比較されることもあるというが……。

「吉田と比較されることもあるが、(レベルの高い)NPB、WBCでの実績を考えても過大評価な感じはする。(MLBの)数球団が獲得に手を挙げるだろうが、条件面はあまり期待できないでしょう。最後は本人の気持ち次第になる」(スポーツマネージメント関連会社関係者)

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日本で“箔”をつける可能性も