何が一番びっくりしたって、事前にネットでセットリストを調べていったら、その日の演奏曲がまあまあ違うんです。
演奏中に「今日はバラードなしだーー」と言っていたのですが、名曲「パズル」をはじめ、数曲はやるだろうと思っていたバラード曲を、本当に最後の最後までやらないんです!
終演後、前田耕陽さんに聞くと、昼公演とセットリストが違うのだとか。昼はバラードありだったと。っていうか、毎回、変えているんだと。
えーーーー!? 毎回? そんなの聞いたことない。
それを聞いて、男闘呼組だなー!と思ったし、最後まで男闘呼組を楽しんでいるんだなと強く感じました。
ライブのラスト、4人が肩を組んで、上手、下手と移動して挨拶する姿。そこには、色んな人生歩んできたけど、50代になり「親友」として今を全力で楽しみながら生きている姿があり。とてつもなく胸が熱くなった。
こんな仲間が欲しいんだよなと。だけど、男闘呼組だって、みんなバラバラだったわけで、気持ち次第では、またあの時の仲間と、友達と、時間を共有できるんだと。
男闘呼組、最後の最後まで走り切ってタイムゾーンに入ってください!
■鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)、長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が好評発売中。漫画原作も多数で、ラブホラー漫画「お化けと風鈴」は、毎週金曜更新で自身のインスタグラムで公開、またLINE漫画でも連載中。「インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~」は各種主要電子書店で販売中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)が発売中。