放送作家の鈴木おさむさん
放送作家の鈴木おさむさん

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、男闘呼組について。

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 去年の夏、TBS「音楽の日」で奇跡の復活を果たした「男闘呼組」。一年限定での復活となり、現在ツアー中。

 そんな「男闘呼組」の前田耕陽さんが僕のラジオに来てくれまして、そこからそんなに日が経たないうちに知り合いのバーのマスターから連絡が来て「前田耕陽がいまうちの店に来ていて、おさむさんの話になり」と。行くしかない!と速攻、バーに行きまして、前田耕陽さんとお話しさせていただきました。

 僕が高校の時にデビューした男闘呼組。時は超のつく光GENJIブーム。男闘呼組はジャニーズだけど不良っぽさが出ていて、なんか憧れたんですよね。

そんな男闘呼組の前田耕陽さんと話していると、すっかり忘れていたある共通点に気づく。

 僕も前田耕陽さんも結婚相手が「吉本興業所属」なんですよね。前田耕陽さんの奥様は、「海原やすよともこ」のともこさんです。日本一の女性漫才師。僕も大好きです。それに気づいたときに、なんか変な親近感が出てしまいまして。

 色々お話ししているうちに、ライブの話になり。

 先日、神奈川県民ホールで行われた男闘呼組のライブに行かせていただきました。

 何と一日二回公演だということに驚いたんですが。頑張るな!!と。

 お客さんの異常なボルテージのなかライブが始まる。

 あの4人が、男闘呼組が目の前にいる。

 僕より年上で、超格好いい。そして、やっぱり変わらぬ不良感がある。大人の不良になっている。

 ライブはヒット曲を交えながら、あっという間にエンディングを迎えていった。

 歌もパフォーマンスもMCも超格好いいんです。

 岡本健一さんがMCで、お客さんに、人生楽しむために健康診断・人間ドックに行こうと声をかける。そして「婦人科検診にも行きましょうね」という、客層にあわせたトークも男闘呼組マジックにかかると、優しさの中にもロックが静かに流れているんです。格好いい。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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