古江は、前週のショップライトLPGAクラシックで優勝争いに加わったものの、終盤に失速し単独14位に終わった。それでも苦手としていたポアナ芝のグリーンを克服しつつあることは大きな収穫。7月の全米女子オープンの舞台となるペブルビーチGLのグリーンもポアナ芝だが、高い対応力を見せる古江のこと、メジャー制覇への期待も高まるばかりだ。

 では、今季ルーキーの2人はどうだろうか。まずは勝だ。国内ツアーの開幕戦などに出場したため、本人にとっての初戦が3月下旬のLPGAドライブオン選手権となったが、自身2試合目のDIOインプラントLAオープンで7位タイに食い込んだ。しかしその後は、6試合中4試合で予選落ちと苦戦。ショップライトLPGAクラシックで3試合ぶりに予選通過し15位タイでフィニッシュしたが、本来の力を発揮しきれていない。

 それでもそのショップライトでは、2日目、3日目がそれぞれ26パットとパッティングが復調気配。得意のドライバーは平均飛距離266.28ヤードで34位とアメリカの舞台でも他選手に引けを取らない。スコアメイクのカギとなる平均パットは28.87で21位につけているだけに、あとはショットの精度を向上させることができれば、ツアーVも見えてくるだろう。

 勝と同じく3月のLPGAドライブオン選手権からツアー参戦している西村は、ここまでJMイーグルLA選手権の17位タイが最高だが、目標としていたポイントランク80位以内に入り、第1回のリシャッフルを突破。中盤戦以降、ほとんどの試合に出場できる見込みとなった。

 国内ツアーの舞台よりもタフなコンディションに苦戦している場面もあるが、調子は悪くなく5月に帰国して臨んだブリヂストンレディスでは6位タイ。米女子ツアーでも自身の初戦こそ予選落ちしたが、それ以外は予選通過を果たしている。試合出場の有無を気にする必要もなくなっただけに、ここからはプレーだけに集中できるのはプラスポイント。得意のショートゲームが国内ツアーの時のような精度になれば、さらなら上位を狙えるだろう。

次のページ
野村敏京は少ないチャンスをものにできるか?