米ツアーを主戦場にしている渋野日向子
米ツアーを主戦場にしている渋野日向子
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 今季から日本勢6名がフル参戦している米女子ツアーは、現地時間1月19日のヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズで開幕。6月11日まで13試合(ブルーベイLPGAは中止)が行われている。

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 日本勢は、常駐組の畑岡奈紗、渋野日向子、笹生優花、古江彩佳に加えて、今季から勝みなみ、西村優菜が主戦場を米ツアーに移している。西村は、昨年のQシリーズでツアーメンバーとなれる45位以内には入ったが、多くの試合に出場できる20位以内には入れず24位タイ。出場回数が限られることになったが、それでも果敢に海を渡っている。

 彼女たち以外にも、出場権こそないものの米ツアー通算3勝を誇る野村敏京も入れれば、世界最高峰の舞台でプレーする日本勢は総勢7人。そこで今回は、米ツアーでの活躍と、2019年にAIG全英女子オープンでメジャー制覇を達成した渋野、21年に全米女子オープンを制した笹生以来の快挙を目指している彼女たちの現在地を探ってみる。

 まずは、ツアー通算6勝の畑岡だ。今季は開幕戦で単独5位に入ると、3月、5月にそれぞれ1試合ずつトップ10入りしポイントランキングは現在17位。優勝こそないが、安定した成績を収めている。ショットとパッティングの安定感は相変わらずで、ショットではパーオン率が71.91%で12位の他、バーディ数は146個でツアー4位。平均パット数も1.76で19位タイとトップ10には入っていないが、ツアーでトップレベルの数字を残している。

 3度あるトップ10のうちの一つは、昨年優勝したDIOインプラントLAオープンと相性の良いところも見せてくれた。このままの調子を維持できれば3年連続のツアー優勝の可能性は十分あるだろう。

 次は昨年から米女子ツアーに本格参戦している渋野だ。今季は、3月のLPGAドライブ ・オン選手権で7位タイと健闘したが、7試合でトップ10入りはこれだけ。また国内では、5月のブリヂストンレディスと終了したばかりの宮里藍 サントリーレディスで2試合連続予選落ちを喫し、悔しい思いをしている。

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サントリーレディス予選落ちの原因